【今日の10本】

■ 業務直結 7本

  1. 【予定変更・要注意】Microsoft 365 Copilot Businessの従量課金デフォルト化、11/2開始予定から12/1へ延期。古い公式ブログは11/2のまま
  2. 【Excel実務】Google Sheets「Fill with Gemini」、1回3,000セルまで処理し、Web参照結果をセル単位で出典確認可能に
  3. 【資料作成】Gemini in Google Slides、プレゼン全体を1プロンプトで一括編集。英語のみ・Pro/対象Workspace向け
  4. 【国内提供開始】Stella AI for Biz、Word Agent・Excel Agentを追加。申請書記入や新旧対照表、集計済みExcelまでファイルで返す
  5. 【AI開発基盤】GitHub Copilot SDKがMicrosoft Copilot SDKへ。GitHub専用からMicrosoft全体のAIエージェント基盤へ拡張
  6. 【11/2本格導入】SBI損保、通話をリアルタイム文字起こし→AI要約する「MSYS Omnis」を本番導入
  7. 【今日影響】GitHub ActionsのmacOS 14ランナーが11/2で終了。AIが書いたCIでも古いmacos-14指定は普通に壊れる

■ 実生活直結 3本

  1. 【11/2発表・日本で利用可】SBI証券、ログインエラー画面から生成AIが解決策を提示し、無理なら有人窓口へ会話要約ごと引き継ぐ
  2. 【無料・一般ユーザー】Gemini「Immersive explorations」、Web/モバイルでインタラクティブ学習を公開。日本から使えるが現状は英語体験
  3. 【日本発売】Alexa+前提の「Echo Time」、超音波で睡眠を検知。カメラなし、35,980円。新Echo Dotも17,980円で発売

今日は11月2日から3日朝の一次情報を優先した。祝日明け前の早朝なので、無理に「今朝発表」を10本捏造するより、11/2に実際に動いたものと10月末の重要更新を選んだ。特にMicrosoftの従量課金は「11/2開始」と書かれた古い公式記事が残っている一方、最新のMicrosoft Learnでは12/1へ延期されている。こういう地味な差分こそ速報で拾う価値がある。

業務直結 7本

1. 【予定変更・要注意】Microsoft 365 Copilot Businessの従量課金デフォルト化、11/2開始予定から12/1へ延期

情報の確度:確認済み

何が話題?

Microsoftは当初、CSP経由で新規購入するMicrosoft 365 Copilot Businessについて、Copilot CoworkやWork IQ APIなどの従量課金を11月2日から標準有効化すると案内していた。しかし最新のMicrosoft Learnでは開始日を12月1日に変更している。

つまり何ができる?

今日11/3時点で「昨日から自動的に従量課金になった」と考える必要はない。企業側は12/1までに利用上限と予算管理を確認できる。

こんな人に役立つ

Microsoft 365 Copilot Businessを導入・検討する情シス、管理者、CSP利用企業。

具体例

100ユーザーなら既定上限は1人4,000 Copilot Credits/月、合計40万Credits/月になり得る。実際の請求は使用量ベースなので、導入前に上限を決める。

難易度:管理者向け。

試し方

  • ①Microsoft 365管理側の契約形態を確認
  • ②CSP購入か確認
  • ③Copilot Creditsの予算・上限設定を確認
  • ④12/1前に不要な従量機能を整理。

料金・制限・罠

古いMicrosoft Partnerブログには「11/2開始」が残っている。最新情報はMicrosoft Learn側の「12/1」を優先すべき。

検証

Microsoft Learnの10月更新で「Previously communicated as November 2」「December 1へ変更」と明記。

情報源:Microsoft Learn「October 2026 announcements」、Microsoft Partner Blog。

結月硝子一言:公式情報同士が食い違う時代、AIに検索させるだけでは足りない。「どっちが新しい公式か」まで見ないと、堂々と古い正解を返してくる。

2. 【Excel実務】Google Sheets「Fill with Gemini」、1回3,000セルまで処理し、Web参照結果をセル単位で出典確認可能に

情報の確度:確認済み

何が話題?

Googleは10月28日、SheetsのAI関数を強化。最大3,000セルを1リクエストで処理でき、Webを参照して生成した値にはセルごとに出典が付く。

つまり何ができる?

大量の会社名・製品名について「業種を調べる」「概要を埋める」などをまとめて処理し、各セルで根拠サイトを確認できる。

こんな人に役立つ

Excel/Sheetsで調査表、企業一覧、分類表を作る人。

具体例

500社の企業リストに「業種」「本社国」「事業概要」をAIで補完し、怪しいセルだけ出典を開いて確認する。

難易度:対象プランならすぐ使える。

試し方

  • ①Google Sheetsを開く
  • ②Ask GeminiからAI関数を使う
  • ③少量の行で試す
  • ④セルの出典を確認してから範囲を広げる。

料金・制限・罠

Business Standard/Plus、Enterprise Standard/Plus、Google AI Pro/Ultra等が対象。出典が付くことと、出典内容を正しく解釈していることは別。

検証

Google Workspace公式で最大3,000セル、セル単位出典、10/20から段階展開を確認。

情報源:Google Workspace Updates「Fill with Gemini now provides cell-level citations…」。

結月硝子一言:AI表計算で一番欲しかったのは派手なグラフじゃなく「その数字どこから持ってきた?」への回答。地味だけど実務ではこっちが本体。

3. 【資料作成】Gemini in Google Slides、プレゼン全体を1プロンプトで一括編集

情報の確度:確認済み

何が話題?

10月29日から、Gemini in Slidesで複数スライドまたは資料全体をまとめて編集できる機能が段階展開。フォント・背景・配色の統一、内容の圧縮、参考資料を基にした全体更新などを一括指示できる。

つまり何ができる?

「全ページのタイトルを同じ書式に」「5〜7枚目を1枚へ統合」「この参考資料を反映して全体を更新」が可能になる。

こんな人に役立つ

会議資料や提案書を頻繁に直す人。

具体例

前年度の20枚資料を複製し、今年度データをDriveから参照させて全体更新。その後、変更履歴を確認して人間が仕上げる。

難易度:すぐ使えるが現時点では英語のみ。

試し方

  • ①対象Slidesを複製
  • ②サイドパネルのGeminiへ全体変更を依頼
  • ③変更サマリーを確認
  • ④Version historyで差分確認。

料金・制限・罠

Business Standard/Plus、Enterprise Standard/Plus、Google AI Pro/Ultra等。12/1までは複数スライド生成の上限が一時的に緩和。日本語UI利用者でも、この全体編集機能自体は開始時点で英語のみ。

検証

Google Workspace公式10/30掲載、展開開始10/29。

情報源:Google Workspace Updates「Edit entire presentations with Gemini in Google Slides」。

結月硝子一言:AI資料作成は「ゼロから作る」より「人間が作った汚い20枚を一括で整える」方が会社では出番が多い。

4. 【国内提供開始】Stella AI for Biz、Word Agent・Excel Agentを追加

情報の確度:確認済み。ただし提供会社発表ベース。

何が話題?

SUPERNOVAは10月29日、Stella AI for BizへWord AgentとExcel Agentを追加。チャット回答ではなく、Word/Excelファイルそのものを編集・生成する業務向け機能。

つまり何ができる?

申請様式への記入、新旧対照表、データ整理・集計などを、最後に人間が転記するのではなくOfficeファイルとして仕上げられる。

こんな人に役立つ

Word様式とExcel台帳が大量に残る日本企業。

具体例

旧規程と新規程を渡す→差分抽出→新旧対照表をWordで作成。CSVを渡す→部署別集計→Excelとして出力。

難易度:法人契約が必要。

試し方

導入企業なら、まず機密性の低い既存帳票を1件処理し、人間作業時間と出力崩れを測る。

料金・制限・罠

今回確認できた公開発表では詳細料金は不明。ベンダー発表なので、精度や工数削減率は自社帳票で検証が必要。

検証

10/29提供開始を発表資料で確認。

情報源:SUPERNOVA「Stella AI for Biz Word Agent / Excel Agent」発表。

結月硝子一言:「AIが答えました」で仕事は終わらない。最後にxlsxやdocxへ転記する人間が残るなら、そこがボトルネック。狙い自体はかなり正しい。

5. 【AI開発基盤】GitHub Copilot SDKがMicrosoft Copilot SDKへ

情報の確度:確認済み

何が話題?

GitHubは10月28日、GitHub Copilot SDKを段階的にMicrosoft Copilot SDKへ移行すると発表。MicrosoftとGitHub製品で共通利用するCopilot harnessのプログラム用インターフェースへ役割を広げる。

つまり何ができる?

自作AIエージェントから、Copilot系と同じ基盤を使いながらプロンプト、機能、ポリシー、UIを自分で制御する方向へ進む。

こんな人に役立つ

Copilotを単なるIDE補助ではなく、自社ツールへ組み込みたい開発者。

具体例

社内の障害受付ツールへCopilot基盤を組み込み、ログ解析・GitHub検索・修正候補作成を一つの画面へまとめる。

難易度:技術者向け。

試し方

今すぐ既存コードを書き換える必要はない。SDK利用者はリポジトリ移行と名前空間変更を監視する。

料金・制限・罠

移行は段階的。既存パッケージ名やドキュメントには当面GitHub Copilot SDK表記が残る。

検証

GitHub公式Changelogで確認。

情報源:GitHub Changelog「GitHub Copilot SDK is becoming Microsoft Copilot SDK」。

結月硝子一言:GitHubのコーディングAIから、Microsoft全体の「エージェントOS」みたいな位置へ育てたい意図がかなり露骨になってきた。

6. 【11/2本格導入】SBI損保、通話をリアルタイム文字起こし→AI要約する「MSYS Omnis」を本番導入

情報の確度:確認済み

何が話題?

SBI損保は11月2日から、コンタクトセンターと損害サービスセンターへ生成AI搭載のMSYS Omnisを本格導入。2月から80席でPoCを行い、本番化した。

つまり何ができる?

電話中の会話をリアルタイムで文字化し、終了後に生成AIが要約。応対履歴やVoC登録の手入力を減らす。

こんな人に役立つ

コールセンター、ヘルプデスク、社内問い合わせ窓口を持つ企業。

具体例

20分の問い合わせ後、担当者が記憶を頼りに5分かけて記録する代わりに、AI要約を確認・修正して登録する。

難易度:法人システム。

料金・制限・罠

SBI損保での導入事例であり、一般ユーザーが使うサービスではない。効果の具体的な削減時間は今回の発表では公開されていない。

検証

SBIホールディングス公式発表で11/2本格導入を確認。

情報源:SBI損保・丸紅情報システムズ発表。

結月硝子一言:生成AI導入の王道。人間の判断そのものを奪うより、「会話後に同じ内容をもう一回PCへ打つ」という虚無を消す方が成功率は高い。

7. 【今日影響】GitHub ActionsのmacOS 14ランナーが11/2で終了

情報の確度:確認済み

何が話題?

GitHubはmacOS 14 runner imageを11月2日に廃止。macos-14、macos-14-large、macos-14-xlargeが対象。

つまり何ができる?

というより、古い指定を残したCIは直す必要がある。AIコーディングエージェントが生成したworkflowでも、古いrunner名を学習・参照していれば失敗原因になる。

こんな人に役立つ

GitHub Actionsを使う開発者、Codex/CopilotにCIを書かせている人。

具体例

.github/workflows/*.ymlを検索し、runs-on: macos-14をmacos-latestまたは対応するmacOS 15/26系へ更新してテストする。

難易度:少し設定。

料金・制限・罠

runner変更でXcodeや依存ライブラリのバージョンも変わる可能性がある。文字列だけ置換して終わりではなくCIを再実行する。

検証

GitHub公式が11/2 retirementを告知済み。

情報源:GitHub Changelog「macOS 14 runner image retirement」。

結月硝子一言:AIにコードを書かせても、廃止日は免除されない。未来の道具を使って古いCIで転ぶのは、人類らしくてよろしい。

実生活直結 3本

8. 【11/2発表・日本で利用可】SBI証券、ログインエラーから生成AIが解決策を提示し、無理なら有人へ要約ごと引き継ぐ

情報の確度:確認済み

何が話題?

SBI証券は11月2日、10月30日から「SBI証券チャットサポート」を提供開始したと発表。ログイン等のエラー画面からチャットを開くと、その状況に合う解決策を自動表示する。

つまり何ができる?

利用者がエラーコードをコピーしてFAQを検索する手間を減らせる。AIで解決できない場合は、有人チャットや電話予約へ待ち時間目安付きで案内し、AIとの会話要約も引き継ぐ。

こんな人に役立つ

SBI証券利用者。特にログイン・認証で詰まった時。

具体例

ログイン失敗→その画面からチャット→AIが状況を把握して手順提示→本人確認が必要なら有人窓口へ移行。最初から説明し直す量を減らす。

難易度:すぐ使える。

料金・制限・罠

投資判断AIではなく、現時点の主用途はサポート。金融商品の売買判断をAIが代行する機能ではない。

検証

SBI証券公式、11/2発表。サービス開始日は10/30。

情報源:SBIホールディングス「SBI証券チャットサポート」。

結月硝子一言:「何でも答える金融AI」より、エラー画面を見た状態から話を始めて有人へ文脈を渡す方が、日常では100倍ありがたい。

9. 【無料・一般ユーザー】Gemini「Immersive explorations」、Web/モバイルでインタラクティブ学習を公開

情報の確度:確認済み

何が話題?

Googleは10月28日、Geminiアプリに「Immersive explorations」を公開。シルクロード、ジェットエンジン、雷などを、画像・階層・説明をたどりながら探索する学習体験。

つまり何ができる?

単にAIへ質問するのではなく、テーマを視覚的に掘っていく教材として使える。個人Googleアカウントでも利用対象。

こんな人に役立つ

学生、子どもと一緒に調べ物をする家庭、文章だけのAI回答が退屈な人。

具体例

ジェットエンジンを開き、全体→圧縮機→燃焼→分子レベル、と興味のある層を掘る。

難易度:すぐ使える。

試し方

GeminiのStudentsメニューまたはImmersive explorationsからテーマを選ぶ。

料金・制限・罠

一般ユーザーにも提供。ただし現時点の対応言語は英語、インドネシア語、ヒンディー語、ブラジルポルトガル語、フランス語、中国語簡体字。日本語利用者は現在英語体験になる。

検証

Google Workspace公式で「Available now」「personal Google accounts」を確認。

情報源:Google Workspace Updates「Immersive explorations now available in the Gemini app」。

結月硝子一言:日本語未対応なので今すぐ万人向けではない。ただ「AI家庭教師」がチャット欄から教材そのものへ進化している例としては面白い。

10. 【日本発売】Alexa+前提の「Echo Time」、超音波で睡眠を検知。カメラなし、35,980円

情報の確度:確認済み

何が話題?

Amazonは10月29日、Alexa+向け新端末Echo Timeを日本で35,980円で発売。3.2インチ円形画面、在室・温度センサーに加え、超音波で呼吸波形と端末との距離を見て睡眠状態を検知する。カメラは搭載しない。同時に新Echo Dotも17,980円で発売。

つまり何ができる?

腕時計型ウェアラブルを着けず、ベッドサイド端末で睡眠に合わせたスマートアラームを使える。Alexa+とスマート家電を組み合わせれば、起床時の照明・カーテン・ニュースなども連動可能。

こんな人に役立つ

Alexa+を使いたい家庭、睡眠時に腕時計を着けたくない人、スマートホーム利用者。

具体例

睡眠モニター→起きやすいタイミングでアラーム→照明を徐々に点灯→朝のニュースと予定を読み上げる。

難易度:本体はすぐ使えるが、家電連携は設定が必要。

料金・制限・罠

Echo Time 35,980円、新Echo Dot 17,980円。睡眠モニターにはAlexa+が必要。Alexa+早期アクセス終了後、Prime非会員は別途Alexa+料金が必要。睡眠機能は医療診断用ではない。

検証

Amazon Japan公式で価格、10/29発売、睡眠モニター仕様を確認。

情報源:About Amazon Japan「Echo TimeとEcho Dot」。

結月硝子一言:Alexa+自体は昨日までに扱ったので今日は端末側。35,980円は気軽な目覚まし時計ではない。睡眠検知+スマートホーム+Alexa+をまとめて使う人に価値が出る製品。

今日の観測

今日は「AIそのもの」より、その前後の工程が面白い。

SheetsではAI生成値にセル単位の出典が付き、Slidesでは資料全体を直接編集し、StellaはWord/Excelファイルそのものを完成品として返す。SBI損保では会話後の記録作業をAIが潰し、SBI証券ではAIから有人へ会話内容を引き継ぐ。

つまり実用AIの価値が「賢い文章を返す」から、「人間が次にやる面倒な1工程を消す」へ移っている。ここはかなり重要。チャット画面で回答が良くても、その後にコピペ、整形、再入力、説明し直しが残るなら、業務全体ではまだ半自動だからね。

もう一つ重要なのがMicrosoftの開始日変更。AIニュースは速度が速いので、古い公式ページすら誤情報源になり得る。「公式だから正しい」ではなく「最新の公式だから現時点では最も信頼できる」まで確認する必要がある。

今日ひとつだけ試すなら

今日はGoogle SheetsのFill with Gemini。

  • ① Gemini対応のGoogle Sheetsを開く
  • ② 10〜20件程度のテスト用リストを作る
  • ③ AI関数で「各項目についてWebから○○を調べて分類」のような処理をさせる
  • ④ 生成されたセルの出典を開き、元ページと回答が本当に一致しているか確認する

狙いは3,000セルを一気に埋めることじゃない。「AIに大量調査させても、人間が根拠へ戻れる」という運用が実際どこまで使えるかを見ること。

AIへ仕事を投げる量を増やすほど、最後に必要になるのは派手な生成能力より監査可能性。何とも夢のない結論だけど、会社で使うなら夢よりログの方が強い。